看護部Operation Room

手術室 ワーキンググループ

バスキュラーアクセス(以下VA)は、血液透析患者さんにとって、安定した維持血液透析を行うための大切なものです。VAのよしあしで維持血液透析の生命予後やQOL向上に大きく影響してきます。自施設では透析導入時のシャント造設術から再建術、経皮的血管拡張術(以下PTA)、また医師による定期的な血管エコーのスクリーニング、臨床工学技士はバスキュラーアクセスプレッシャー(VAP)測定を行ない、血管狭窄などVA異常の早期発見を行なっています。

自施設のVAの種類と管理

自己血管内シャント

ほとんどの患者さんが自己血管内シャントを作成しています。定期的な血管エコーによる評価をしています。

人工血管内シャント

定期的に血管エコー施行を強化し、さらに日々の管理による長期開存をはかっています。

動脈表在化

穿刺や止血を血管エコーで確認する方法を取り入れ、スタッフと患者さんの穿刺の不安軽減に努めています。

長期型留置カテーテル

オリジナルの患者・家族用指導パンフレットを作成しセルフケアできるよう指導しています。高齢者でも可能な管理方法としてシャワー洗浄を取り入れています。

VA関連手術件数

自己血管内シャント・人工血管内シャント・動脈表在化に対しては、基本観察ポイントである『見て・聴いて・触る』を穿刺前に施行しています。それに加えて血管エコーを使用することでVAが視覚でもわかるようになり、よりVAの評価がしやすくなってきました。近年ではPTA件数は年間140例前後施行、手術件数は10件前後行なわれています。