シャント関連shunt

シャント手術

シャント関連手術件数

AVシャント血管を良好な状態に保つことは透析患者さんにとって非常に重要です。限りある血管なので、できるだけ今あるAVシャントを長持ちさせたいものです。

以前は、シャント血管に狭窄・閉塞といった合併症が発生すると、切開して処置を行っていました。(AVシャント作成術)近年、血管内手術(血管内にバルーンを入れて狭窄部を拡張する=AVシャントPTAなど)が可能となり、腕に切開した新たな傷を作らずに、シャント血管治療ができるようになりました。

AVシャントPTAの普及に伴い、当クリニックにおけるAVシャント関連手術におけるPTA件数の割合が増加しています。 AVシャントPTAは局所麻酔で行い、所要時間は平均30分となっています。

VA(バスキュラーアクセス)管理

血管エコーを用いた管理

血液透析患者さんにとって、良好な動静脈-内シャント:VA を維持することは、透析治療を行う上で非常に重要です。
特に、合併症としてのシャ ント血管狭窄を早期に発見して治療することにより、VAを長持ちさせることができると考えられています。
当クリニックでは、ベッドサイドで簡単かつ正確にシャント血管を検査・評価するために、専用の小型超 音波装置LOGIQ eおよびVenue 40(GE Health Care)、Venue 50(GE Health Care)を導入しています。

VA管理用、血管エコー
LOGIQ e (GE Healthcare)
VA管理用、血管エコー
Venue 40 (GE Healthcare)
VA管理用、血管エコー
Venue 50 (GE Healthcare) 

また、穿刺が困難な患者さんのVAに対しても積極的に血管エコーを使用したり、穿刺トラブル発生時にも血管エコーを用いて針先修正を行うなど、患者さんの苦痛が少なく安全な透析治療ができるよう、スタッフ一同心がけています。

穿刺困難患者に対するエコー下穿刺および穿刺トラブル時のエコー下修正

VAP(アクセス圧)の測定

当院では内シャントの新しい機能評価法を開発しました。これはVAP(アクセス圧)といい、シャント血管内の圧力を示し、単位mmHgで客観的に表すことができます。 この数値によりシャント血管狭窄の度合いを評価することができます。一部適応とならない症例もありますが、動脈側の針より中枢側(下流)に血管の狭窄がある場合、非常に有効である事が明らかになりました。

シャント治療

動静脈-内シャント合併症に対する治療

シャント血管狭窄やシャント血管閉塞に対する治療として、当クリニックでは血管内治療を行っています。

(“⇧”はシャント血管狭窄部)

1.事前にシャント血管に対する超音波検査を行い、病変部を同定・評価します。

ベッドサイドで行う血管超音波検査

2.血管造影室において、骨などは写らず血管のみを写し出せるDSA装置(Digital Subtraction Angiography)を用いて、シャント血管を撮影します。

DSA画像(拡張前)

3.病変部血管内にガイドワイヤーとバルーンを進め、局所麻酔を行った上で、血管の内側から狭窄している部分を拡張します。

拡張中
拡張後

4.再度DSA撮影を行い、治療の評価を行います。

DSA画像(拡張後)

DSA画像撮影システム

当クリニックでは、手術室において専用の機器を用いてDSA血管造影を行っています。DSAとはDigital Subtraction Angiographyの略で、コンピューター処理を行い、患者さんに対するより少ないX線被ばく量で、血管のみを鮮明に撮影することができる医療機器です。 当クリニックでは、シーメンス旭メディック株式会社社製の製品を使用しています)

エコー下PTA

甲府昭和腎クリニックではエコー下PTAも行っております。
普段よりエコーを用いたシャント管理を行っており、こうした情報を基にしてPTAを行います。
被曝量の減量が可能となり、治療中の血管内の様子(血栓形成・血管損傷など)を詳細に観察できるようになります。