泌尿器科urology

泌尿器科外来では、腎臓・尿管・膀胱および
前立腺・精巣についての、いわゆる腎尿路疾患が治療対象となります。


日本泌尿器科学会認定専門医である、当院の医師が診察します。 排尿痛や尿の混濁、尿道の違和感や膿(うみ)が出る、などといった症状がある場合は急性膀胱炎や尿道炎が考えられます。 尿の顕微鏡検査に加えて、細菌培養検査やクラミジア・淋菌の核酸増幅法検査(PCR)などを行い、治療を行います。 男性の場合、股間周囲の違和感・疼痛症状がある場合は、前立腺・精巣・精巣上体の炎症により症状が出現している場合があります。炎症の原因に対する適切な治療が重要となります。 前立腺は膀胱出口で尿道を取り囲み精液の一部を産生しますが、前立腺が肥大すると尿の通過障害をきたし、排尿症状を引き起こすとともに、頻尿、夜間頻尿、残尿感などの症状を起こします。 前立腺肥大症は加齢とともに増加し、70歳では70%以上の男性が前立腺肥大を有し、その1/4は治療を必要とする症状を発症します。

尿管結石症では、急激な側腹部痛(後ろ脇腹付近の激痛)と血尿で発症することがあります。 尿検査と腹部超音波検査・腹部エックス線検査により診断して治療を行いますが、自然に尿中に排石できないような結石の場合には、体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)などによる治療が必要となるため、近医に紹介状を作成して治療を依頼しています。 近年、尿をしたくなると我慢ができなくなる尿意切迫感を主症状として、尿が近い頻尿・我慢できずに尿が漏れてしまう切迫性尿失禁などを伴う場合を過活動膀胱と呼ぶようになりました。40歳以上の年代層で810万人(12.4%)が過活動膀胱であるとの報告もあります。

主な泌尿器科疾患についてのみ、述べてきましたが、これら以外にも気になる症状がある場合には、お気軽にご相談ください。
(参考サイト:日本泌尿器科学会「こんな症状があったら」 https://www.urol.or.jp/public/symptom/index.html